2013ホワイトデー:シークェイン&レリィ

 出会い頭に、大きな手が伸びてきた。わしわしと頭をなでられる。
 ぐしゃぐしゃになった髪を整える前に、何かが乗せられた。白い花輪。ふわりと甘い匂いがする。
「食いもののほうがよかったか?」
 いたずらめいた笑みを見せられ、頬が上気する。黙り込むのは、いつでもわたしの方だ。

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