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1-09 オルドーク



「えーと参ったな どう説明したらいいやら」



 
「館が賊に討ち入られましてね

「あなたを襲ったのもその一派に違いないんですが」

「館は全焼、あなたのお父上も亡くなられた」




 
「おれの弟は  「無事なのか?」



「ご無事ですよ」



 
「オルドーク家にかくまわれています
「えーとあなたの伯母上の嫁ぎ先になりますね
 もう亡くなられていますが」

「あ、すみません、私トーリヤといいます」



「……少し混乱しました?」



 
「弟の  「名前

 知らない」







 
「ははは」



「シュリアスト・クローディア
「さる高名な導師様につけられた名だそうですよ

「あなたと同じく」






 




「イャバ様
 シークェイン様をお連れしました」




 
「ご苦労だったなトーリヤ」



「よく来た。
 イャバ・オルドークだ。
 お前の叔父にあたる」






 


「娘のライラだ。少々人見知りする」



 

「弟は
「シュ…
 シュリアストは?」








 


「丁度戻ってきたところだ。
 会わせよう」


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