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2-01 面影





 


「よし、次!」
「おす!」

 
―――ここアルカラーダでは



「せいっ!」
「やぁ!」

全ての男が武術を身につけないとならないらしい



 
もちろんおれも例外ではなく



 
手にまめを作ったり
青あざを作ったりした




ライラは少しずつおれに慣れたようで



 
時たまおれのところにやってくる





 
「あの猫
「ここの猫か?」

「ううん
「よく来るけど」




「もう一匹黒いのがいるの」
「名前は?」
「知らない」



 
「じゃあ、たくあんと小松菜」
「たくあんと小松菜?」
「今朝の朝飯」
「そんな名前にするの?」
「おれはな」







 





「……おう」



 





―――こう言っちゃ何だが

 


こいつは男前だ



どんな親から生まれたんだ

 


……興味ない

おふくろを捨てた男だ
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>> 2-02 殺意と背中合わせで



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