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1-04 烏(からす)



ネズミの死体をしきりにつついているカラス



それをじっと見ているシークェイン



 
「よぉ、シー坊」



「都行くんだってなァ」



 
父親の後ろからそばに来てこっそり告げる少年

「悪ィ。
 見送り行くつったらついて来やがった
 クソ親父」




「まァ、あれだ
「おっかさんの事ァ 任しときや」



 




 






 


やって来た馬車から男が降り、丁寧に一礼する。



「お迎えに上がりました
「シークェイン様」



 
「ロキ 「またな」
「おう」
「元気で行って来いよ シー坊」




 
ロキに耳打ちするシークェイン



「おふくろのこと頼む」
「わかってる」


 





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いなくなっているカラス





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