Random Box 9-03
―――リレー小説『ラドウェア学園戦争』―――
2003.12.7〜?

企画解説 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)


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▼琉桔真緒さん▼
ディアーナ「…すごいねー、ヴァルト」
ヴァルト「ううーん、見ていてあんまし気持ちのいいもんじゃないけどね」
シュリア「それをやったのは何処の何奴だ?」
 引きつった顔のシュリアストちゃんは電気ドリルをちらつかせて震えていた。しかし、その背後でそれ以上に怒りに震える人間がいた…。
レリィ「ふざけないで……」
ディアーナ「レリィ?一体…」
レリィ「ふざけないでって…」
 次の瞬間、レリィは髪を振り乱し、眼下に広がる筋肉隆々としたあまり見ていて和めない面々に向かって背を向けると走っていくと、やがて自分の身体の倍はあろうかというサイズのバズーカ砲を持って現れた。ついでにその後ろには引きつったシャンクがついている。
by 琉桔真緒さん:お絵描きBBS
シャンク「れ、レリィ!落ち着いてッ!!」
レリィ「止めないで頂戴…人間誰しも許されない領域を侵した者にはソレ相応の罰を受ける義務があるのよ……」
 震える声音で放たれる言葉にシュリアストちゃんは青ざめ、ディアーナは拍手し、ヴァルトとフェインは歓声をあげ、モリンが気絶し、ティグ校長は何処か誇らしげに意味不明な笑みを浮かべていた。
シーク「レリィ、どうせならもっと足出せ」
レリィ「まずあんたから血祭りに上げてやるわッ!!!」
フェイン「Nooooo!!レリィ、矛先違うよ!相手はあっちッ!!」
レリィ「うるっさいッ!シークの土手っ腹に風穴空けたら向こうの連中くらい殲滅してやるわよ!!!」
ディアーナ「ううーん、シークよりも向こう先の方が早く済むと思うよ?レリィ。だって相手はシークなんだし」
 冷静なディアーナの意見に、レリィはしばし一時停止してから、ディアーナの顔を見てこくんと頷くと、ぎろっとフェインとシュリアとシャンクを見遣った。
レリィ「シークを逃がすんじゃないわよ……」
 その低いドスの利いた声に三人は即座に三人でシークを取り押さえた。
ヴァルト「いやーさっすが校長せんせー。最初からコレが目的だった訳ね?」
 にやりと笑い、ヴァルトはキレたレリィが水浴びを愉しむ筋肉集団にバズーカ砲を容赦なく打ち込む様を面白そうに見遣っていた。その傍らで楽しそうに応援をするディアーナを見つめ、ティグ校長は同じみの笑みを浮かべ、ヴァルトを見下ろした。
ティグ「総てぬかりない」
コウ「……ですが、あの勢いだと二次災害が起こりそうですが…」
 ティグ校長とヴァルトが振り返った先に呆れた笑顔を浮かべたコウがいた。

▼KaL@管理人▼
コウ「たとえばですが、あの調子だとレリィの攻撃がいつこっちに飛んでくるかもわから…」
   どーーーーーーーん
コウ
「…ないわけですし…」
 コウの目の先ではシュリアス子ちゃんが黒焦げになっていた。

▼むねをさん▼
ちゅどーーーーーーーーん。 『ぬわりゃぁ!』
ぼぼぉーーーーーーーーん。 『うぉうぬぁ!』
どげすがごぼーーーーーん。 『ごべり・ぁ!』

レリィの砲撃の音と筋肉野郎共の苦痛の叫びが交互に響き渡る。
校庭の土はえぐれ、うねり、歪んでいる。それはまさにクレーターの様であった。

ティグ「ふむ……。このままにして於くにも考えものだな」
コウ「ええ。学校が滅茶苦茶になってしま……」
ティグ「修繕費の名目を偽りづらくなってきているからな」
コウ「…………。」
ティグ「……?なんだ?私の顔に何かついているか?」
コウ「……いえ……。」
ティグ「フッ。上から金をふんだくるには、存外、知略がいるものだ。上の奴等は馬鹿の様に見えて厳しい、それでいて間抜けだ……くっくっくっく」
コウ「……あー、校長。それはさておいて、アレはどうしますか」
と、コウの指差す先には未だ破壊が繰り返されていた。
ティグ「……うむ。拡声器をとってくれ」
コウ「はぁ。…………はい、ここに」
 最大音量にした特注拡声器をティグに手渡した。
ティグ「あー、レリ…」ィィィィピュゥイィイィィンンン!!!!!!!!
ずばばババばばバばババギィィィッッッッ!!!!!!!

一同「ッッッッッッッッッッ……!!!」

ティグ「……フッ。すまん。ハウリングだ」
一同「…………ッッッ!!!!」
ティグ「あー、レリィ君。君にコレを言っておこうと思う……」
と、ティグレインが衝撃的な事を言った。

▼氷更城 K也さん▼
ティグ「バナナはおやつに含まれない」

一同「 な ん だ っ て ?! 」


 時が止まった。

▼KaL@管理人▼
ティグ 「今だ、シャンク君。レリィ君を連れ戻したまえ!」
シャンク「え? は、はい!」
 シャンクはダッシュで下に降り、バズーカを構えたまま固まっているレリィを引っつかんで連れ戻した。
ティグ「3、2、1 (パン)」
レリィ「(はっ) わ、わたし今まで一体何を…」
ティグ「思い出さなくて宜しい。君は十分にやってくれた。さて、」
 ティグレイン校長が振り返ると、残る一同および敵2人は共にまだ固まっていた。
シャンク「…このまま外に運び出しておくのも手ですかね…」
 と、その時であった。

▼富士出月さん▼
ヴァルトがまたなにかやらかしそうな雰囲気だった。
フェイン「HEYヴァルト、what are you doing?」
ティグ「このオーラ・・・呪文か」
ヴァルトの両手に光の玉ができる。そして、詠唱を始めた。
ヴァルト「じゅげむじゅげむごこーのすりきれかいじゃりすいぎょの・・・」
ティグ「む!その呪文は!恐ろしい男よ、その呪文を使えるとは・・・」
シーク「なんなんだよ、わかるように説明してくれ。」
ティグ「あの呪文は「じゅげむ」と言って、詠唱時間、威力、ともに強力な呪文だ。はるか昔、東洋の「落語家」と言う術師がこれを編み出したという。」
ヴェス「ククククク、じゅげむの使い手がいたのは意外だが、当方に迎撃の用意あり!みよ!これぞ究極の防御壁!漢(おとこ)!ふんどし防壁陣!!」
ヴェスタルのふんどしが光った瞬間、薄い膜状のオーラがヴェスタルを包んでいた。
ティグ「ほう、「ふんどし」か・・・。ならば、二人がかりの攻撃だったら防ぎきれるかな?」
皆が校長のほうを振り向くと、いつの間にか校長も呪文を繰り出すべく、準備をしていた。そして、低い声で詠唱をはじめた。
「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランチスコ・ド・ポール・ジャン・ネボムチェーノ・クリスバン・クリスピアノ・ド・ラ・ンチシュ・トリニダット・・・」
モリン「な!まさかこの呪文の使い手が現実にいるなんて・・・」
一同「知ってるの!?」
モリン「西洋のピカソという一族が編み出した呪文です。「じゅげむ」と対極をなす威力だそうです。もともとピカソ一族は魔術師だったのですが、パブロ・ピカソが術師ではなく画家になり、呪文の使い手はついえたと聞いています。」
と、微妙に長かったモリンの解説が終わった瞬間二人の詠唱が終了した
ヴァルト「・・・ちょうきゅーめいのちょーすけ!」
ティグ「・・・ルイス・イ・ピカソ!」
一同が付近すべてが消滅する予感がしていた頃、さっきのバズーカがかなり効いたらしく、まだ回復しないシュリアストは死を予感していた。

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