ディアーナ「…すごいねー、ヴァルト」
ヴァルト「ううーん、見ていてあんまし気持ちのいいもんじゃないけどね」
シュリア「それをやったのは何処の何奴だ?」
引きつった顔のシュリアストちゃんは電気ドリルをちらつかせて震えていた。しかし、その背後でそれ以上に怒りに震える人間がいた…。
レリィ「ふざけないで……」
ディアーナ「レリィ?一体…」
レリィ「ふざけないでって…」
次の瞬間、レリィは髪を振り乱し、眼下に広がる筋肉隆々としたあまり見ていて和めない面々に向かって背を向けると走っていくと、やがて自分の身体の倍はあろうかというサイズのバズーカ砲を持って現れた。ついでにその後ろには引きつったシャンクがついている。
by 琉桔真緒さん:お絵描きBBS
シャンク「れ、レリィ!落ち着いてッ!!」
レリィ「止めないで頂戴…人間誰しも許されない領域を侵した者にはソレ相応の罰を受ける義務があるのよ……」
震える声音で放たれる言葉にシュリアストちゃんは青ざめ、ディアーナは拍手し、ヴァルトとフェインは歓声をあげ、モリンが気絶し、ティグ校長は何処か誇らしげに意味不明な笑みを浮かべていた。
シーク「レリィ、どうせならもっと足出せ」
レリィ「まずあんたから血祭りに上げてやるわッ!!!」
フェイン「Nooooo!!レリィ、矛先違うよ!相手はあっちッ!!」
レリィ「うるっさいッ!シークの土手っ腹に風穴空けたら向こうの連中くらい殲滅してやるわよ!!!」
ディアーナ「ううーん、シークよりも向こう先の方が早く済むと思うよ?レリィ。だって相手はシークなんだし」
冷静なディアーナの意見に、レリィはしばし一時停止してから、ディアーナの顔を見てこくんと頷くと、ぎろっとフェインとシュリアとシャンクを見遣った。
レリィ「シークを逃がすんじゃないわよ……」
その低いドスの利いた声に三人は即座に三人でシークを取り押さえた。
ヴァルト「いやーさっすが校長せんせー。最初からコレが目的だった訳ね?」
にやりと笑い、ヴァルトはキレたレリィが水浴びを愉しむ筋肉集団にバズーカ砲を容赦なく打ち込む様を面白そうに見遣っていた。その傍らで楽しそうに応援をするディアーナを見つめ、ティグ校長は同じみの笑みを浮かべ、ヴァルトを見下ろした。
ティグ「総てぬかりない」
コウ「……ですが、あの勢いだと二次災害が起こりそうですが…」
ティグ校長とヴァルトが振り返った先に呆れた笑顔を浮かべたコウがいた。
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