説明しよう! モリモトヤサハナカメムシとは、正確には「森本屋さ鼻亀蒸し」と書き、森本屋の店主が鼻で蒸した亀料理のことである。(『世界のゲテモノ』:著者ヴァルト)
レリィ「私ならもっとましな料理が作れるわ! 見てらっしゃい!」
布団を蹴り上げてベッドから起き上がり、レリィはジャージのまま駆け出した。風よりも早く。
後にはシャンクが一人ぽつねんと残された。
そして家庭科室。
エンガルフ「では、私のデザートを披露するとしようか!」
レリィ「待ちなさい!」
一同の視線が教卓に集まる。そこにはレリィが立っていた。
レリィ「それを出すか引っ込めるか、私の作るデザートを食べてから決める事ね。私をモリモトヤサハナカメムシ呼ばわりした罪、償ってもらうわ!」
エンガルフ「モリ……何?」
ヴァルト「モリンウルトラDX」
ヴァルトの戯言をよそに、レリィは怒涛の勢いで材料を並べ始めた。
レリィ「いい? まずは小麦粉と砂糖をふるいにかけて! 次はバターを人肌の温度で…」
ヴァルト「えー、時間がかかりますので、こちらに出来上がったものを用意しております」
エンガルフ「こ、このデザートは……馬鹿な、こんな事が……!」
レリィの作り上げた(?)デザートとは!
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