Random Box 9-08
―――リレー小説『ラドウェア学園戦争』―――
2003.12.7〜?

企画解説 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)


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▼KaL@管理人▼
 口の中に放り込まれた奈良漬の、カリカリとした歯ごたえ。口の中に広がる酒かすの芳醇な味わい。そしてアイスクリームのとろける濃厚な風味。
シュリア「……………………」
エンガルフ「どうだ?」
シュリア「……………………」
エンガルフ「ハニー?」
ヴァルト「シュリっち? おーい?」
 ヴァルトが揺さぶる。シュリアストは気を失っていた。
ディアナ「あっ、賞品が…」
ヴァルト「つーことは、今なら『シュリ子ちゃんを好きにしてもいいわよv権』までプレゼント」
外野  「おおおおおお!」
ティグ 「では、次に名乗りを上げる者は誰だ?」
 いつの間にか群集となった一同の中から、一人の男が立ち上がった。

▼KaL@管理人▼
 シークェインであった。
シーク 「おれの出番だな」
フェイン「おーっとついに出ました兄貴、鮮度が命のデザートとは!?」
シーク 「シュリアストを使ってデザートの女体もr(がすっ)」
 シュリアストの踵落としが見事に決まった。
ディアナ「女体も…?」
シュリア「知らなくていい!!」
ヴァルト「ちっ、復活してるし」

その頃、保健室。
レリィ 「誰がモリモトヤサハナカメムシですってー!?」
シャンク「何ですかそれ…?」

▼氷更城 K也さん▼
 説明しよう! モリモトヤサハナカメムシとは、正確には「森本屋さ鼻亀蒸し」と書き、森本屋の店主が鼻で蒸した亀料理のことである。(『世界のゲテモノ』:著者ヴァルト)
レリィ「私ならもっとましな料理が作れるわ! 見てらっしゃい!」
 布団を蹴り上げてベッドから起き上がり、レリィはジャージのまま駆け出した。風よりも早く。
 後にはシャンクが一人ぽつねんと残された。

 そして家庭科室。
エンガルフ「では、私のデザートを披露するとしようか!」
レリィ「待ちなさい!」
 一同の視線が教卓に集まる。そこにはレリィが立っていた。
レリィ「それを出すか引っ込めるか、私の作るデザートを食べてから決める事ね。私をモリモトヤサハナカメムシ呼ばわりした罪、償ってもらうわ!」
エンガルフ「モリ……何?」
ヴァルト「モリンウルトラDX」
 ヴァルトの戯言をよそに、レリィは怒涛の勢いで材料を並べ始めた。
レリィ「いい? まずは小麦粉と砂糖をふるいにかけて! 次はバターを人肌の温度で…」
ヴァルト「えー、時間がかかりますので、こちらに出来上がったものを用意しております」
エンガルフ「こ、このデザートは……馬鹿な、こんな事が……!」
 レリィの作り上げた(?)デザートとは!

▼むねをさん▼
レリィ「マグロ丼よ!!」

  どーん。  

一同「…………ええぇ…………」
ティグ「何処をどうしたらその材料からマグロ丼が完成するのだ?」
シーク「そもそもデザートじゃねーしな」
レリィ「何言ってる!?カンガルーロボがコレを作りなさいって言ってたのよ」
シュリア「か、カンガルー?」
レリィ「カンガルーロボはモヤシっ子だけど横綱なのよ」
フェイン「あー、ところでレリィさん。何で目を閉じたまま起きているんだい?」
 ぱたぱたぱた、と足音がして
シャンク「ああ、レリィさん。駄目ですよぅ、急に起きたりしちゃあ。どー考えても夢の世界の住人状態じゃあないですか」
 と、レリィを担いで帰っていくシャンク
シャンク「どーもお邪魔しましたぁ!!」
レリィ「うちのおじいちゃんは単三電池4個で動いているのよっ!!」
 と言う声が廊下にコダマしていたのだった。

シュリア「何なんだ……一体……」

▼富士出月さん▼
エンガ「さぁて!宴もたけなわ。いよいよ私のデザートを食してもらうときが来たようだな!」
そういうなりエンガルフは見た目は普通のケーキを出した。
シーク「ん?見た目は普通のケーキのようだが?」
エンガ「ふはははは!愚か者め!見た目も中身も普通だ!文句あるか!?」
シーク「逆ギレかよ!」
エンガ「ククククク・・・、これだから素人は困る。私は今まで様々な文献(ミスター味っ子、庖丁人味平など)を見て一つの心理にたどり着いた。それすなわち、「料理は心」だ!つまり心さえこもっていればどんな料理も最高の味になるのだ!さあ!食ってみろ!私の愛の心がこもった料理を!」
シーク「言ってることはいいことだが参考文献がやたらコアだぞ!」
エンガ「黙れ!そんなことはいいから早く喰え!」
ディアナ「ゴメン、もうお腹いっぱいで入りません。」
時が、止まった・・・

一方その頃保健室
レリイ「定期券なんか出してどうするつもり!?」
シャンク「帰るつもりなんじゃないですか?」
すっかり慣れ、やり手の司会者みたいになったシャンクがそこにいた。

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